Google AdSenseは2024年初頭から、コンテンツ向けの支払いを主に表示回数ベースへ移しましたが、固定のPV単価ではありません。
副業ブログが以前より簡単に稼げる制度へ変わったわけではなく、クリック数中心だった確認方法を、広告表示回数やRPM中心へ切り替える変更と捉えるのが正確です。
2026年7月24日時点のGoogle AdSenseヘルプでも、コンテンツ向けAdSenseのサイト運営者はインプレッション、つまり広告表示回数に基づいて支払いを受けると案内されています。
Google AdSenseの表示回数課金とは?いつから実施された?
Google AdSenseの表示回数課金とは、コンテンツ向けAdSenseのサイト運営者に対する支払いを、主に広告クリック単位から広告インプレッション単位へ変更した仕組みです。
Googleは2023年11月2日、公式ブログ「Updates to how publishers monetize with AdSense」で、収益分配構造の変更と表示回数ベースへの移行を発表しました。
発表者はGoogleのGlobal Ads担当Vice PresidentだったDan Taylor氏です。Googleは変更を2024年初頭に実施する予定とし、サイト運営者による手続きは不要だと説明していました。
発表当時は全アカウント共通の切り替え日が明示されていなかったため、「2024年1月1日に一斉移行した」と断定することはできません。
一方、2026年7月24日時点で公開されているGoogleの公式ヘルプには、次のように明記されています。
- コンテンツ向けAdSenseは表示回数による支払い
- 検索向けAdSenseはクリックによる支払い
- 収益低下を調べる際は、ページビュー、カバレッジ、インプレッションの順に確認する
つまり、2023年11月時点では「今後の変更」だったものが、現在はコンテンツ向けAdSenseの通常運用として公式ヘルプへ反映されていると確認できます。
なお、変更の対象は主にAdSense for Contentです。サイト内検索結果などへ広告を表示するAdSense for Searchは同じ扱いではなく、GoogleのFAQでも今回の収益分配変更の対象外とされています。
ここは検索者が最も混同しやすいポイントです。
「Google AdSense全体が例外なくクリック課金を廃止した」のではなく、一般的なブログで利用されるコンテンツ向けAdSenseのサイト運営者への支払いが、表示回数中心へ変わったと理解してください。
AdSenseの支払い方式はクリック中心からどう変わった?
今回の変更点は、大きく三つに整理できます。
1つ目は、コンテンツ向けAdSenseのサイト運営者への支払いが、主にクリック単位からインプレッション単位へ移ったことです。
2つ目は、収益分配が広告購入側と広告販売側に分けて表示されるようになったことです。
3つ目は、制度が変わっても、掲載できる広告の種類や数量、守るべきポリシーは変わらないことです。
確認項目 変更前 変更後 誤解しやすい点
コンテンツ向けAdSenseの支払い 主に広告クリックを基準 広告インプレッションを基準 1PVごとの固定報酬ではない
収益分配の表示 一つの取引内で処理 購入側と販売側の手数料を分離 サイト運営者の取り分が一律80%になったわけではない
広告主の入札方法 CPCやCPMなど CPCやCPMなどが併存 広告主側まで一律CPMになったわけではない
サイト運営者の対応 広告コードを設置 原則として追加作業なし ポリシーや無効トラフィック対策は継続
広告の種類・掲載量 ポリシー内で設定 制度変更による直接の変更なし 広告を増やせば比例して収益が増えるとは限らない
収益分配の68%と80%はどう違う?
変更前、コンテンツ向けAdSenseのサイト運営者は、広告収益の68%を受け取る仕組みだと説明されていました。
変更後は、広告を購入するプラットフォームが手数料を差し引いた後の金額について、サイト運営者が80%を受け取る構造へ分離されています。
Google広告がAdSenseのディスプレイ広告を購入する場合、Google広告側は広告主の支出から平均約15%を保持すると説明されています。
広告主の支出を100と仮定すると、購入側手数料を差し引いた85のうち、80%に当たる68がサイト運営者の取り分になります。
100×85%×80%=68%
このためGoogleは、全体としてサイト運営者が受け取る割合は引き続き約68%になると説明しています。
ただし、68%は個々の広告表示について保証される固定割合ではありません。
第三者の広告購入プラットフォームを利用する場合、そのプラットフォームが広告主から差し引く手数料をGoogleは管理しておらず、計算方法も把握できないとしています。
広告主側のCPCまでなくなったわけではない
サイト運営者への支払いが表示回数中心になっても、広告主はクリック、表示、エンゲージメントなど、複数の方法で広告枠へ入札できます。
Google AdSenseの公式用語集にも、入札タイプとしてCPC、CPM、Active View CPM、CPEが掲載されています。
つまり、広告主がクリックやコンバージョンを基準に広告費を支払う取引が残っていても、AdSenseからサイト運営者への分配はインプレッションを基準に計算され得ます。
広告主の課金方法と、サイト運営者への支払い方法は、同じ話ではありません。
この二つを分けて考えることが、今回の変更を正しく理解する近道です。
2021年のファーストプライス移行とは別の変更
Googleは2021年10月7日、AdSenseの広告オークションをセカンドプライス方式からファーストプライス方式へ移すと発表しました。
こちらは広告枠の落札価格を決めるオークション方式の変更です。2023年に発表された表示回数ベースへの移行は、サイト運営者への支払い単位と収益分配構造に関する変更であり、影響する層が異なります。
ニュースだけを追っていると、広告オークション、広告主の課金方法、サイト運営者への支払い方法が一つに見えます。
しかし実際は、別々の歯車です。どの歯車が変更されたのかを確認しないと、収益への影響を読み違えてしまいます。
CPM・RPM・ページRPMは何が違う?
表示回数課金を理解するうえで、最も重要なのがCPMとRPMの違いです。
どちらも1,000回を基準にした数字ですが、見る立場が異なります。
- CPM:広告主側の入札や広告費を表す指標
- インプレッションRPM・広告RPM:サイト運営者側の推定収益を広告表示1,000回当たりに換算した指標
- ページRPM:サイト運営者側の推定収益をページビュー1,000回当たりに換算した指標
GoogleはRPMを、1,000回のインプレッションに対して得られると推定される収益を表す比較指標と説明しています。
ページRPMの計算式は次のとおりです。
ページRPM=推定収益額÷ページビュー数×1,000
たとえば、1か月の推定収益額が3,000円、ページビューが10,000回だった場合、ページRPMは300円です。
3,000円÷10,000PV×1,000=300円
Googleの公式ヘルプでも同じ計算式が示されています。
広告RPMは、推定収益額を広告インプレッション数で割り、1,000を掛けて計算します。
広告RPM=推定収益額÷広告インプレッション数×1,000
ここで注意したいのは、RPMが報酬単価そのものではないことです。
ページRPMが300円でも、ページが1,000回表示されるたびに必ず300円が加算されるわけではありません。
RPMは、実際に発生した推定収益を後から1,000回当たりへ換算した数字です。広告需要、訪問者の地域、デバイス、季節、コンテンツの分野などが変われば、同じPVでもRPMは変動します。
ページビューと広告インプレッションは同じではない
Google AdSenseにおけるページビューは、Google広告を表示するページが閲覧された回数です。
広告インプレッションは、コンテンツ広告の場合、広告を含む広告ユニットが読み込まれた回数として数えられます。
1ページに3つの広告ユニットがあり、すべて正常に読み込まれれば、1ページビューに対して複数の広告インプレッションが発生する可能性があります。
反対に、広告配信の制限、広告在庫の不足、広告ブロック、読み込み前の離脱などがあれば、ページビューが発生しても想定どおりの広告表示数にならない場合があります。

広告インプレッションと「実際に見られた広告」も違う
広告が読み込まれたことと、読者の画面内で広告が見える状態になったことも同じではありません。
GoogleのActive Viewでは、一般的なディスプレイ広告について、広告面積の50%以上が画面上に1秒以上表示された場合に「視認可能」と判定します。
ページ下部の広告は、広告自体が読み込まれてインプレッションに数えられても、読者がそこまでスクロールしなければ視認可能な広告にはなりません。
この違いは、副業ブログの運営判断で見落とされがちです。
表示回数課金になったからといって、広告枠をページの下へ大量に追加しても、読者が到達しなければ広告在庫としての価値が高まるとは限りません。
筆者としては、単純な広告数よりも、コンテンツを邪魔せず、実際に読者の視界へ入る配置になっているかを見るほうが重要だと考えます。
表示回数課金は副業ブログの収益にどう影響する?
表示回数中心への変更は、広告がクリックされない限り収益機会がないと理解していた運営者にとって、管理方法を見直すきっかけになりました。
ただし、変更前にもCPM型の広告は存在していました。
そのため、「従来はすべてクリック報酬だった」「現在はクリックが完全に無関係になった」という説明は正確ではありません。
Google自身も制度変更前のテストを踏まえ、今回の更新だけを理由にサイト運営者の収益が変化するとは見込んでいないと説明していました。
表示回数課金への移行は収益増加策ではなく、広告業界で一般的な比較単位へ支払い方法をそろえる変更です。
サイトの種類によって受け止め方が異なる
以下は公式の収益予測ではなく、支払い構造と読者行動を踏まえた筆者の分析です。
サイト・記事の種類 表示回数課金との関係 運営上の注意点
ニュース・トレンド記事 短期間にPVと広告表示が増えやすい 流入とRPMの変動が大きく、更新負担も重い
用語解説・手順記事 継続的に読まれれば収益の土台になりやすい 情報が古くならないよう定期更新が必要
悩み解決型の記事 検索意図が明確で最後まで読まれる可能性がある 答えを不必要に遅らせると離脱を招く
商品比較・申込検討記事 AdSenseより成果報酬型広告が合う場合がある 広告表示が購入導線を分断する可能性がある
内容の薄い量産記事 PVがなければ表示回数も生まれない 記事数だけを増やしても収益の根拠にならない
ニュースサイトは短期間に多くの広告表示を得られる可能性がありますが、翌月には流入がほぼ消えることもあります。
用語解説や使い方の記事は急激に伸びにくい一方、検索需要が続けば毎月の表示回数を積み上げられます。
購買意欲が高い記事では、AdSense広告を増やすことで読者が比較途中に離脱し、アフィリエイトなど別の成果機会を失う場合も考えられます。
同じ表示回数課金でも、記事の役割によって適切な広告配置は異なります。
「長文にすれば有利」とは限らない
表示回数を増やそうとして文章を引き延ばし、広告と広告の間を何度もスクロールさせる構成にしても、読者が途中で離脱すれば狙いどおりにはなりません。
Googleは2023年の発表で、表示回数ベースへの変更によって、サイトへ掲載できる広告の種類や数量は変わらないと説明しました。
AdSenseポリシーとBetter Ads Standardsへの準拠も引き続き必要です。
副業ブログで優先すべきなのは広告枠の数ではなく、検索した人が必要な答えを得られるページを作ることです。
読者が満足して複数の記事を利用する状態が続けば、結果としてページビューや広告表示の機会も積み上がります。
順番を逆にして、広告を見せるために記事を作ると、ブログそのものの価値が崩れやすくなります。
変更後のAdSense管理画面では何を確認する?
2026年時点のGoogle公式ヘルプでは、AdSense収益の問題を調べる際、ページビュー、カバレッジ、インプレッションの順に確認することが推奨されています。
この順番には理由があります。
収益が下がったとき、いきなりページRPMだけを見ても、アクセスが減ったのか、広告が配信されていないのか、広告表示当たりの収益が下がったのかを判別できないからです。
1.ページビューを確認する
最初に、サイトそのものへのアクセスが減っていないかを確認します。
ページビューが減っていれば、広告方式よりも前に、検索順位、季節需要、記事の鮮度、流入経路などを調べる必要があります。
Search Consoleでは、Google検索における検索結果の表示回数、クリック数、検索クエリなどを確認できます。
検索結果への表示自体が減っているなら、AdSenseの広告配置を変更しても根本的な解決にはなりません。
2.カバレッジを確認する
カバレッジは、広告リクエストのうち、少なくとも一つの広告が返された割合です。
ページビューが安定しているのに広告表示が減った場合、カバレッジの低下、ポリシー上の配信制限、ads.txtの問題、クローラーエラーなどが考えられます。
この段階では、広告の数を増やすより、広告が正常に配信できる状態かを確認することが先です。
3.広告インプレッションを確認する
ページビューとカバレッジが安定しているのにインプレッションが減っていれば、広告コード、広告フォーマット、配置、ページの読み込みなどを調べます。
Googleの公式トラブルシューティングでも、ページビューとカバレッジが安定し、インプレッションだけが下がった場合は、広告実装や掲載位置などの問題が考えられると案内されています。
4.ページRPMと広告RPMを分けて確認する
ページRPMは、サイトの1,000ページビュー当たりの収益性を比べる指標です。
広告RPMは、1,000広告インプレッション当たりの収益性を比べる指標です。
ページRPMが下がった場合でも、原因は一つではありません。
- 広告RPMが下がった
- 1ページ当たりの広告表示数が減った
- 広告が読み込まれる前に離脱されている
- 収益性の低いページへのアクセス割合が増えた
- 訪問者の地域やデバイス構成が変わった
月全体の数字だけではなく、サイト別、ページ別、デバイス別などに分けて見ると、原因を特定しやすくなります。
5.Active Viewで視認性を確認する
広告インプレッションが多くても、広告が実際に読者の視界へ入っていなければ、広告枠の価値を十分に確認できません。
Active View Viewableは、計測可能だった広告インプレッションのうち、視認可能と判定された割合です。
ページ上部に広告を詰め込むのではなく、本文を読み進める流れの中で自然に表示されるかを確認します。
ただし、視認率だけを上げるために本文を押し下げたり、画面の大部分を広告で占めたりするのは適切ではありません。
6.GA4の数字は記事の目的と合わせて読む
GA4のエンゲージメントセッションは、原則として次のいずれかを満たすセッションです。
- 10秒以上継続した
- キーイベントが発生した
- ページビューまたはスクリーンビューが2回以上あった
Googleの公式ヘルプでは、この定義に基づいてエンゲージメント率が計算されています。
拡張計測機能が有効な場合、ページの約90%までスクロールするとscrollイベントが記録されます。
ただし、90%までスクロールされたからといって、記事が丁寧に読まれたとは限りません。
逆に、冒頭で必要な答えを確認して短時間で離脱した読者が、不満だったとも限りません。
AdSense収益を改善するときも、滞在時間を無理に延ばすのではなく、「この記事は疑問へ答える記事なのか、比較を助ける記事なのか、次の記事へ案内する記事なのか」を決めて数字を見る必要があります。

月1万円に必要なPVは自分のページRPMから計算する
必要PVは、次の式で逆算できます。
必要PV=目標収益÷ページRPM×1,000
以下は計算方法を示すための仮定値であり、業界平均や収益保証ではありません。
仮定するページRPM 月1万円に必要なPV 月5万円に必要なPV
100円 100,000PV 500,000PV
300円 約33,334PV 約166,667PV
500円 20,000PV 100,000PV
ページRPMが300円なら、月1万円に必要なPVは計算上約3万3,334PVです。
しかし、翌月もページRPMが300円になるとは限りません。
季節によって広告需要が変われば、同じPVでも収益は動きます。過去1か月だけで判断せず、少なくとも複数月の推移を並べて見るほうが堅実です。
たとえば、次の二つのサイトを比べてみます。
- Aサイト:月5万PV、ページRPM150円、推定収益7,500円
- Bサイト:月3万PV、ページRPM400円、推定収益1万2,000円
PVだけを見るとAサイトのほうが大きいですが、推定収益はBサイトのほうが高くなります。
表示回数課金へ変わった後も、PVの多さだけでサイトの収益性を判断できないことが分かります。
副業としては作業時間と経費も記録する
AdSenseの管理画面には、記事作成や更新に使った時間は表示されません。
月の収益が1万円でも、毎月5時間の作業で維持できているサイトと、毎月50時間かかるサイトでは、副業としての意味が異なります。
筆者は、AdSenseの月次記録へ次の項目を加える方法が現実的だと考えています。
- 推定収益額と確定収益額
- ページビューと広告インプレッション
- ページRPMと広告RPM
- Active View Viewable
- 記事作成・更新時間
- サーバー代や外注費などの支出
物販で売上だけを見て、仕入れ代、送料、販売手数料を見なければ、本当の利益は分かりません。
ブログも同様に、ページビューと広告収益だけでなく、作業時間や維持費を含めて判断する必要があります。
なお、年末調整済みの給与所得者でも、給与所得と退職所得以外の所得が年間20万円を超える場合は、原則として所得税の確定申告が必要です。
20万円は広告収入の入金額ではなく、一般には収入から必要経費を差し引いた所得金額を基準に判断します。2026年7月24日時点で公開されている国税庁の案内は、令和7年4月1日現在の法令等を基準にしています。
所得税の確定申告が不要となる場合でも、個人住民税の申告が必要になることがあります。
たとえば名古屋市は2026年1月13日更新の案内で、給与所得以外の所得が20万円以下でも、市民税・県民税の申告が必要だと説明しています。実際の手続きは居住する自治体へ確認してください。
税務は重要ですが、表示回数課金の仕組みとは別の論点です。
収益が発生したら入金額、必要経費、領収書を記録し、詳細は国税庁、自治体、税務署、税理士などへ確認するのが適切です。
考察:表示回数課金で副業ブログの運営はどう変わる?
ここからは、Googleの発表と2026年時点の公式ヘルプを踏まえた筆者の私見です。
今回の変更で最も大きいのは、収益の考え方そのものより、見るべき数字の優先順位が明確になったことだと考えています。
クリック中心の説明では、収益が下がったときに「広告を押されなくなった」と考えがちでした。
表示回数中心の仕組みでは、ページビューが減ったのか、広告が配信されなかったのか、広告は表示されたもののRPMが下がったのかを分解しなければなりません。
これは運営者にとって手間が増えたようにも見えます。
しかし、原因を分けて考えられる点では、以前より改善の順序を決めやすくなっています。
私なら収益が下がったとき、最初から広告配置を変更しません。
まず前年同月や直前28日間と比べてページビューを確認し、次にカバレッジ、広告インプレッション、広告RPM、ページRPMを確認します。
アクセス自体が減っているなら記事や検索流入の問題です。
アクセスが同じで広告表示だけ減っているなら広告配信や実装の問題が考えられます。
広告表示が同じでRPMだけ下がっているなら、広告需要やアクセス構成の変化も候補になります。
このように、収益額を一つの結果として見るのではなく、収益が生まれるまでの工程へ分解することが大切です。
もう一つ重要なのは、表示回数課金が「長時間読ませたサイトほど有利」という意味ではないことです。
必要な答えを冒頭で提示し、その後に根拠や注意点を整理した記事は、読者が短時間で満足する場合があります。
反対に、結論を隠し、広告の間を何度も移動させる記事は滞在時間が長く見えても、読者から選ばれ続けるとは限りません。
広告表示回数は収益の計算に使われますが、その広告を表示させるページへ読者を連れてくるのは、検索需要と記事の信頼性です。
ここを取り違えると、広告枠を増やすほど、将来のアクセスを減らすという逆転が起こり得ます。
副業ブログでは、使える時間が限られています。
そのため、記事数を増やす前に、10~20記事程度のまとまりで検索表示、ページビュー、広告表示、RPMを確認する方法は合理的だと考えています。
これはGoogleの公式基準ではなく、会社員が投入時間を管理するための筆者の提案です。
伸びているテーマが見つかれば追加記事を作る。
検索表示はあるのにクリックされなければ、タイトルや検索意図を見直す。
ページビューはあるのに広告表示が少なければ、カバレッジや広告実装を確認する。
数字がほとんど動かない場合は、同じ方向で記事数だけを増やさず、テーマや更新頻度を見直します。
物販では、売れない商品を追加で仕入れ続けると在庫が積み上がります。
ブログには段ボール箱はありませんが、読まれない記事と作業時間が、見えない在庫として積み上がります。
この比喩が示すのは、AdSenseで稼げるかどうかではありません。
数字を確認せず投入量だけを増やすと、損失の姿が見えにくくなるという点です。
本記事は、筆者自身がAdSenseで特定額を稼いだという実績を根拠にした体験談ではありません。
Googleの公式発表、2026年7月24日時点のAdSenseヘルプ、指標の定義を照合し、副業としてどう判断するかを第三者のリサーチャーの立場から整理しています。
公開された複数サイトの収益データを共通の平均値として扱うこともしていません。
サイトごとにテーマ、読者の地域、広告配置、アクセス経路が異なるため、他人の「1PV当たり○円」という数字を、そのまま自分の計画へ当てはめるのは適切ではないからです。
表示回数課金へ変わっても、最も信頼できる基準は自分の管理画面に蓄積された数字です。
派手な成功例より、同じ条件で期間を比較し、変化の原因を一つずつ確認する。
地味ですが、それが制度変更に振り回されにくい運営方法だと考えています。
まとめ
Googleは2023年11月2日、コンテンツ向けAdSenseのサイト運営者への支払いを、主にクリック単位から広告インプレッション単位へ移すと発表しました。
変更は2024年初頭に実施予定とされ、2026年7月24日時点の公式ヘルプでは、コンテンツ向けAdSenseは表示回数、検索向けAdSenseはクリックに基づく支払いだと案内されています。
ただし、1ページビューごとに固定額が支払われる仕組みではありません。
ページビュー、広告インプレッション、視認可能な広告表示は、それぞれ異なる数字です。
副業ブログでは、次の順に確認すると原因を整理しやすくなります。
- ページビュー
- カバレッジ
- 広告インプレッション
- ページRPMと広告RPM
- Active View Viewable
- 記事ごとの作業時間と経費
月1万円や月5万円に必要なPVは、一般的なPV単価ではなく、自分のページRPMを使って計算します。
表示回数課金への変更は、ブログ収益が増えることを約束するものではありません。
クリック数だけを追う運営から、読者の流入、広告配信、表示回数、RPMを工程ごとに確認する運営へ変えるきっかけとして受け止めるのが堅実です。
よくある質問
Google AdSenseの表示回数課金はいつからですか?
Googleは2023年11月2日に変更を発表し、2024年初頭に実施する予定と説明しました。
全アカウント共通の一斉切り替え日は公式発表で示されていませんが、2026年7月24日時点の公式ヘルプでは、コンテンツ向けAdSenseは表示回数に基づく支払いだと案内されています。
広告をクリックされても収益にならないのですか?
コンテンツ向けAdSenseのサイト運営者への支払いは表示回数中心です。
一方、広告主の入札にはCPCやCPMなど複数の方式があり、クリック数やCPCなどの指標が管理画面から完全になくなったわけではありません。クリック数だけで収益を判断せず、広告インプレッションやRPMと合わせて確認してください。
1PV当たりの収益はいくらですか?
固定の1PV単価はありません。
実際のページRPMは、広告需要、サイトの分野、訪問者の地域、デバイス、広告表示数などによって変動します。自分の推定収益額とページビューからページRPMを計算し、必要PVを逆算してください。
表示回数を増やすために広告を多く設置したほうがよいですか?
広告数を増やしても、収益が同じ割合で増えるとは限りません。
広告が読み込まれるか、読者の画面内へ入るか、本文の利用を妨げていないかを確認する必要があります。広告配置はページRPMだけでなく、カバレッジ、広告RPM、Active View Viewableと合わせて判断するのが適切です。
参考にした公式資料
- Google公式ブログ「Updates to how publishers monetize with AdSense」2023年11月2日公開。収益分配構造、表示回数ベースへの移行、約68%・80%の説明を確認。
- Google AdSenseヘルプ「Troubleshoot common AdSense earnings issues」。コンテンツ向けAdSenseが表示回数、検索向けAdSenseがクリックに基づくことを2026年7月24日に確認。ページ上に更新日の表示がないため、閲覧日を基準としています。
- Google AdSenseヘルプ「Page RPM」「Ad RPM」「Impressions」「Page view」。各指標の定義と計算式を2026年7月24日に確認。
- Google AdSenseヘルプ「Active View data in reporting」。視認可能な広告の基準とActive View指標を2026年7月24日に確認。
- Google Analyticsヘルプ「Engagement rate and bounce rate」「Analytics dimensions and metrics」。エンゲージメントセッションとscrollイベントの定義を2026年7月24日に確認。
- 国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」「No.1906 給与所得者がネットオークション等により副収入を得た場合」。いずれも令和7年4月1日現在法令等。
- 名古屋市「給与所得者で副収入がある場合、市民税・県民税の申告は?」2026年1月13日更新。
執筆・調査:黒田 慎一(堅実派のせどり・物販リサーチャー)
この記事はプロモーションを含みます
無料の範囲と、有料になる境目。
先に確認しておく。無料をうたうサービスは、どこから有料なのかを最初に押さえるのが基本です。ゼロアカの公式サイトには、無料コンテンツを視聴したうえで、希望する人にのみ有料サービスを案内すると明記されています。登録は無料、解約もいつでも可能とのこと。まず中身を見てから判断する、という順番なら手堅いはずです。
- 無料:講義動画100本以上・視聴期限なし
- 有料:無料視聴後、希望者にのみ案内
- 登録・解約の条件は登録前に要確認
※本コンテンツはプロモーションを含みます。記載内容は公式サイトの情報に基づくもので、変更される場合があります。申込み前に利用規約と特定商取引法に基づく表記をご確認ください。収入や成果を保証するものではありません。
— 黒田 慎一

